皆さまこんにちは。

1年ほど前のパチスロ市場は、ボーナスが搭載されていないART機であったり、
ボーナスが入賞しない純増3.0枚クラスのAT機が流行っていました。

しかし、近年になって規制が加わり、A+ART機(ボーナスとARTが搭載されている機種)が多く登場するようになりました。

このボーナスなどに関して、BBやRB、さらには機種によってはMBやCBやCT、SINなど、いろいろなボーナスがあり、
何がどう違うのか。
それらを解説していきたいと思います。

まずはじめに、規則上のボーナスは大きく分けて5つあります。
どういうものかというと、

普通役物
第1種特別役物
第2種特別役物
第1種特別役物に係る役物連続作動装置
第2種特別役物に係る役物連続作動装置

というものになります。

では一つ一つ解説していきます。

①普通役物

これは、いわゆるところの【シングルボーナス】(SIN、SB)と呼ばれるものです。

定義は
1.普通役物作動中(シングルボーナス中)は、入賞に係る条件装置の作動確率が増加する。
2.フラグの持ち越し禁止(成立ゲームで揃えられなければ次ゲームでフラグは消滅)
3.1Gで終了

これはボーナスとして使うよりも、シングルボーナスのこぼし目でRTを移行させるものとして搭載されている機種が多いです。

②第1種特別役物

これはいわゆるところの【レギュラーボーナス】(RB)です。

定義は
1.第1種特別役物作動中(レギュラーボーナス中)は、入賞に係る条件装置の作動確率が増加する。
2.フラグの持ち越し可能(成立ゲームで揃えられなくても、次ゲーム以降も揃えることが可能)
3.最大で8回の入賞か12G消化で終了

ボーナスの終了条件が<○回の入賞又は○回の遊技で終了>と書いてあるものがこれです。
ただし、これ以外の<○○枚を超える払い出しで終了>と書いてあるものは後述する「第1種特別役物に係る役物連続作動装置」か「第2種特別役物に係る役物連続作動装置」となります。

③第2種特別役物

これはメーカーによって、呼び方が異なりますが、主に【チャレンジボーナス】(CTやCB)と呼ばれることが多いです。

定義は
1.第2種特別役物作動中(シングルボーナス中)は、入賞に係るすべての条件装置(フラグ)が作動する。
2.フラグの持ち越しは不可(成立ゲームで揃えられなければ次ゲームでフラグは消滅)。
3.1Gで終了。

現在の機種でこれを搭載している機種はほとんどありません。

④第1種特別役物に係る役物連続作動装置

こちらはいわゆる【ビッグボーナス】(BB)です。

定義は
1.第1種特別役物を連続して作動させる。
2.フラグの持ち越し可能(成立ゲームで揃えられなくても、次ゲーム以降も揃えることが可能)。
3.最大で465枚を超える払い出しで終了。

皆さんがよく遊技している機種のほとんどのA+ART機にはこのボーナスが搭載されています。
ずっと小役が揃うように見えますが、実際は②の第1種特別役物が連続して作動しています。

⑤第2種特別役物に係る役物連続作動装置

こちらは、第2種特別役物がいろいろな呼び方があるように、第2種特別役物に係る役物連続作動装置もいろいろな呼び方があります。
主に【ミドルボーナス】(MB)と呼ばれることが多いです。(CBやCTとよばれることもあります。)

定義は
1.第2種特別役物を連続して作動させる(ずっと入賞に係るすべての条件装置が作動している)。
2.フラグの持ち越し可能(成立ゲームで揃えられなくても、次ゲーム以降も揃えることが可能)。
3.最大で253枚を超える払い出しで終了、もしくは普通役物か、第1種特別役物の条件装置が作動(フラグが成立)すると終了。

こちらは機種によって使用のしかたが異なっており、
例えば「ジャグラー系(北電子)」や「HANABI(アクロス)」のレギュラーボーナスはこれになります。
そのほかであれば、初代「魔法少女まどか☆マギカ(MACY)」や初代「戦国乙女(オリンピア)」に搭載されている1~2Gで終了する(13枚が払い出された後、14枚が払い出される)ものもこちらに当たります。
また、「Reno(山佐)」のトマト揃いもこの「第2種特別役物に係る役物連続作動装置」です。

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ボーナスは、主にこの5種類が存在しています。

機種によって使用のしかたは違いますし、呼び方はそれぞれですが、どのボーナスもこの5種類のうちのどれかになります。

定義やルールも多少異なっており、
ここに挙げた定義以外では、例えば、「第2種特別役物作動中は最低どこか1つのリールは停止ボタンを押してから75ms以内に停止(1コマ滑りしかできない)」などがあります。
(小Vベルや小山ベルが揃ってしまうのはこのためです。)

定義がいろいろ異なるので、メーカーはその機種の仕様に合わせてどのボーナスを搭載するかを考えます。

いかがでしたか?
今度皆さんが遊技する機種もこの5種類のうち、どのボーナスがあるか、考えるのもよいかと思います。

それではまた次回のコラムでお会いしましょう。