パチンコ・パチスロ業界で機種の開発を行いたいと思っている皆さん!

本日は、液晶演出が出来るまでの工程をご紹介です。

 

パチンコ・パチスロを開発すると言っても、盤面と言われる釘の配置から、盤面デザイン、また役物などの稼働物を含む機種の外形デザイン、ランプの制御や音楽など、その種類は多岐にわたります。

その中でも、皆さんがいつも熱中している液晶演出の部分にフォーカスしてご紹介です。


 

パチンコ液晶演出とは?

パチンコ・パチスロの液晶演出の見どころは、当たるか当たらないかの駆け引きですが、そのパターンを限りなくデータとして持っているのが、パチンコ・パチスロの液晶演出です。

 

優秀なAIがパチンコ・パチスロの中に入っていて、自動で映像を作ってくれればありがたいのですが、そんなことは出来ませんので、全パターンを全部作っているのです。

 

ミニキャラ予告から始まって、図柄演出の疑似連、ステップアップ予告、リーチ映像等に突然表示される群予告など、そのパターンを数えるだけでも、気が遠くなります。

 

そんな汗水たらした液晶演出の結晶がパチンコ・パチスロ映像です。

 

液晶演出の映像の工程、どのように作られているか気になりませんか?

その秘密のベールを少しだけご紹介です。

 

でもその前に・・・

パチンコの液晶サイズって独自サイズって知っていましたか?

 

パチンコの液晶サイズと解像度

液晶演出映像が作られる前に、そもそもパチンコの液晶サイズが独特であるって知っていますか?

皆さんの家にあるTVの液晶、現状のスタンダートサイズが16:9の比率です。

解像度と呼ばれる最小単位の粒粒でいうと、1920×1080です。

 

これは人間の目が横に長くついているからであって、映画なども横長サイズだから長時間集中してみることが出来るんです。それに対して、パチンコの液晶サイズは、メーカーによって差はありますが、おおむね5:4の比率です。解像度も800×540だったり、1,000×800だったり、機種によってさまざま、どちらかと言うとオーダーメイドに近い、贅沢仕様がパチンコ・パチスロの液晶サイズです。

 

これは筐体(機種の形状)が縦長なので、その中で最大サイズにしてきたという理由と、そもそも横長サイズで心理的にリラックスさせる必要がないという理由の2つがあるようです。

 

後は、役物演出に合わせて特別なサイズにしているなど、ほんと機種によってバラバラです。

 

どちらにしても、パチンコ・パチスロ業界は、独自の液晶サイズなのでTV等のサイズと違います。

 

パチンコの液晶映像が完成するまでの工程

  1. 字コンテ

    文字だけで作られた大まかな動画演出の動きです。まずここでイメージを膨らませます。

  2. 絵コンテ

    マンガのように動画の動きを簡単な静止画イメージにします。

  3. Vコンテ

    絵コンテの静止画を動画にします。線だけの動画は線撮などと呼ばれます。

  4. アニマティクス

    Vコンテだけの動画イメージだと映像に馴染みのない方にはわかりずらい部分もあるので、かなり本番イメージに近い動画を作ります。

  5. レンダリング

    アニマティクスの状態でもある程度色が付いているのですが、各種素材に色を付けてわかりやすくします。

  6. コンポジット

    エフェクトなどの各種素材を組み込んで映像としての完成度を高めます。

  7. オーサリング

    コンポジットされた動画をパチンコの実機に落とし込むために必要な作業です。
    スプライト制御、減色などの作業を行います。

  8. プログラム

    オーサリングツールの制御で出来ない部分の動きをプログラムで組み込んでいきます。


コチラも機種によって若干作り方が変わりますが、映像部分の工程はおおむねこのような流れです。この工程、どこかで見たような気が・・・鋭いあなたはアニメ好きですね。そうです。この映像の工程って、映画やアニメ、ゲームの映像部分の制作工程にかなり似ているんです。



大きく違うのは、最後にオーサリングという工程とプログラムという工程があることぐらいでしょうか?


他にも機種によっては、アニマティクスがなかったりしますが、大体上記のような感じです。


なぜこんなにも多くの工程があるのかというと、作っている過程でデザインや仕様に問題がないか確認する必要があるからです。開発は1人で作っているわけではありません。設計図がきちんとしていないと、仕上がりも最悪なものになってしまいます。この部分もTVアニメ等の映像作りに似ています。

 

また、液晶映像の一部をアニメ制作会社に依頼するのですが、先ほどの液晶サイズの解像度を知っていないと、折角作ってもらってもパチンコ液晶のサイズに合わない!!といった問題も発生します。パチンコ・パチスロ業界で働くなら、そういった業界独自の知識も必要になります。

 

このように開発職と言っても、いろいろな職種があり、その映像部分だけでもこんなにも多くの工程があり、その分たくさんのスタッフが携わっているのです。漠然と開発の仕事をしたいなあと考えていた方、少しは参考になりましたでしょうか?

 

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