「パチスロ液晶制作【vコンテ】①」ではパチスロのVコンテの特徴やまた表示される映像について解説致しました。今回は具体的な手法やデータ構成なども詳しく解説出来ればと思います。実は遊技機の液晶制作の場では「液晶・画像・演出企画(プランナー)」の業務の一つとして、主に映像編集ソフトAfterEffectsを使用して、動きのイメージや効果を制作側に伝える「Vコンテ」の作成業務があります。(※企業により、業務内容は異なります)

前回記事ではパチスロのVコンテでの特徴として、「打感」、「間」、「映像素材を分ける」を解説しましたが、今回は更に具体的にどういった点に意識して、その特徴を表現していくのかを解説していきたいと思います。パチンコやパチスロの液晶演出に携わりたいと考えている方は是非参考にしていただければと思います。

【抑揚・緩急・余韻】

遊技機の液晶制作の場でキーワードとして非常に耳にする頻度が高いのが、「抑揚・緩急・余韻」です。

まず「抑揚」とは映像の様子・調子の起伏を指します。パチンコ・パチスロでは「間」と呼ばれる独特の表現を用いて、起伏をつける事になります。今回はパチンコのリーチ演出で例えるとわかりやすいかもしれません。「パチンコのリーチ演出」では当り外れの当落に至るまで徐々に展開が盛り上がると感じたことはないでしょうか?そしてクライマックス終盤に盛り上がった展開から、映像がピタッと止まり、当落の結果までの溜めを感じさせます。そして当った時は一気に開放感のある動きで、爽快感を与えてくれます。こういった表現の一つ一つがパチンコやパチスロの面白さの一因になっています。

次に「緩急」ですが、こちらは「カットイン演出」をイメージしていただくと、わかりやすいかもしれません。カットイン演出は気づいたら出現し、そして緩やかに動いている事が多いのではないでしょうか?瞬間的な速度と、緩やかな動きを一つの演出で行う事で、その演出に対する印象ががらりと変わるほどです。

そして「余韻」です。実は遊技機に於いて非常に大事な表現になります。一度は「余韻に浸る」という言葉を耳にした事があるのではないでしょうか?これは事が終わった後に残る感情や情緒に浸るといった言葉で、パチスロでは「BONUSが確定する演出」を例えにすると確定した瞬間は激しい動きや効果により、気持ちよさを感じると思います。ですがそれと同時にその気持ちよい瞬間が終わった後は「BONUS確定画面」を眺め、嬉しさを噛みしめているのではないでしょうか?実はそういった気持ちへの誘導が余韻と言われる、ゆったりとした動きになります。こういった感情を引き出させることが演出の役割になります。

上記3点を意識しながら、パチスロを遊技すると、もっとパチスロの液晶演出を楽しめるかもしれませんね。そしてそういったパチスロの楽しさを感覚的に理解出来る人は「液晶・画像・演出企画」に向いているのだと思います。

次回もVコンテについて解説したいと思います。

 

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