皆さんこんにちは
2019年3月に「内規の改定」が行われ「演出表示機に使用するデータ用ロムの記憶容量の上限」が撤廃されました。この事より以前の記事(演出基板のROM容量上限撤廃について「遊技機の液晶制作開発視点」)では30fpsで作られていたものを60fpsで作る事が可能になるのでより滑らかなアニメーションを起こすことが出来るであろうと予測しておりました。(fpsとはフレームパーセカンドの意味であり、簡単に言うと30fpsとは一秒間に30枚の絵を連続で表示する事でアニメーションを付けているという事です。)
今回は実際のところ「演出表示機に使用するデータ用ロムの記憶容量の上限撤廃」がどのように働いたかを市場動向と私見を交えて記事に致します。
そのため、実際のプロジェクトに配属されていたわけではないのであくまで見立てとなることをご了承ください。
補足ですが、「内規の改定」以前にも60fpsで作られているパチンコは多くあります。ぱちんこCR聖戦士ダンバイン(サミー)や海物語シリーズ(三洋物産)が有名です。
1:内規の改定の振り返り
まずは2019年3月に行われた内規の改定内容を簡潔に振り返ります。
「2011年12月に制定した「演出表示器に使用するデータ用ロムの記憶容量の上限は、総じて64ギガビットまでとする」規定を撤廃する」という内容でした。
1ギガビットとは0.125ギガバイトの事なので、64ギガビット(64Gb)とは8ギガバイト(8GB)となります。
こちらの8GBという上限が撤廃されたというのが2019年3月に行われた内規の撤廃に関する出来事です。
2:以前の予測について
冒頭にも記載した通り、内規の発表が行われた時に「60fpsでより滑らかなアニメーションを起こす遊技機が沢山でる」と予測しておりました。
実際に該当するプロジェクトにいたわけではないので不明ですが、結論から言うと「出ている可能性は非常に高い」と感じました。
しかし、それよりも大きく感じた変化が一つありました。それは「液晶サイズの肥大化、液晶数の増加」です
3:実際に市場がどう変わったか
まず、把握しておきたい大事な点として「演出表示機に使用するデータ用ロムの上限が撤廃されたからと言って簡単にデータ用ロムの記憶容量上限を増やせるわけではない」という事です。
身近な物で例えると、USBメモリやDVDを買う際に容量が大きければ多いほど値段も高くなるかと思われます。
パチンコパチスロの演出表示機におけるデータ用ロムにも同じことが言え、記憶容量上限を増やすと一台あたりの単価も当然上がります。
そのため、大胆な事をただ行うというのは費用対効果の面からしてもかなりリスキーな判断となるでしょう。
現状、市場の遊技機を見て感じた変更点は「液晶サイズの肥大化、液晶数の増加」です。
当然液晶サイズが肥大化し、違和感のない解像度のまま表示しようとするとデータ容量も増加する形になります。
昨今では迫力のあるパチンコパチスロが次々と市場に並び、各社メーカー様が出すパチンコパチスロは液晶数の増加や液晶サイズの肥大化が進んでいると感じます。
最近では「Pガールフレンド(仮)」(株式会社ニューギン)が業界初となる19インチ液晶の縦置きで、迫力のある映像とキャラクターを大画面で楽しむことが出来るパチンコをリリースいたしました。
また、「パチスロWake Up, Girls! Seven Memories」(カルミナ株式会社)では新筐体の「ARENA」でリリースし、パチスロ台の殆どを液晶化する事によりタッチパネルや迫力のある映像で【見る・聴く・触る・感じる】を刺激する次世代型パチスロ機を体現致しました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。液晶サイズの肥大化は時代と共に進んでおりましたので、改めて見つめなおす機会は少なかったのではないかと思われます。そして迫力のある遊技機開発はこれからも進んでいくと思われますのでこれからも楽しみに遊技機を見ていければと思います。
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