立体的空間を感じさせる表現

近年のパチンコやパチスロをご遊技した事があれば、一度は感じた事があると思いますが、
パチンコ・パチスロの映像演出が非常に立体的空間を感じさせる表現・キャラクターやアイコンなどのデザイン物が立体的だと感じたことはないでしょうか。
具体的な例を挙げますとパチンコの図柄、アイコンがくるくると回るルーレット演出、奥からドーンと確定した図柄が決まる確定演出、カットイン時のセリフなどなど例を出すとキリがないですね。
こういった映像演出が増えた一因として、技術的な進歩により表現の幅が広がった事は想像に難くないのではないでしょうか。
ではパチンコやパチスロ映像演出を作成する場合一体どんな事を意識して、実際に映像演出やデザイン物を作成するのでしょうか。当然状況に応じて色々な考え方が必要になります。今回はG&Eビジネススクールで組まれているカリキュラムを例に解説したいと思います。

演出とは何か

G&EビジネススクールPS総合開発コース2年(映像プランニング専攻)では主にパチンコやパチスロのオーサリング業務に携わるためのソフトスキルとして、映像編集ソフトAfetrEffectsを使用した映像演出の作成などの講義が組まれています。
パチンコ・パチスロ液晶演出の制作ツール

まず前提として考えなければならない事があります。それはそもそも演出とは何かという事です。これは映像プランニングの講義カリキュラム年間を通して、状況に応じて何度も問いかけています。それは何故か?それはただ何となくかっこいい映像演出を制作する事が目的ではないからです。
【演出とは】
① 情感の伝達(プレイヤーにどう感じて欲しいのか、ドキドキ・ワクワク・嬉しい・楽しいなど)
② 状況の説明(今どんな状況?熱い!?高確率状態!?など)

非常にシンプルな事ですが、この2点は必ず念頭に考えます。よく見失う事が多いのも事実で、この前提条件がなくなってしまうと、演出自体が破綻してしまう事になります。
一概には言えませんが、映像クオリティが高い、映像演出がかっこいい=面白い!大ヒット機種!という方程式にはならないのです。
例えば、魅力的なスペックをより活かすための映像演出表現、魅力的なキャラクター・版権の持ち味をより一層引き出す。他にも様々な要因がありますが、例に挙げた要因などを含め、演出の意味「情感の伝達」「状況の説明」を意識して、映像演出を作成します。

「情感の伝達」「状況の説明」

非常に難しそうに感じそうですが、パチンコやパチスロを遊技される方ならば、自分だったらこういう演出が見たい!このキャラクターをこう見せたい!など考えた事はないでしょうか?その思い描いた演出というのはきっと、知らず知らずのうちに「情感の伝達」「状況の説明」が備わっているはずです。それらを意識して、映像演出は作成していきます。

G&Eビジネススクールでのカリキュラムの特徴として一つ上げるとすれば、ただ単にAfterEffectsの操作方法を教えるのではなく、こういった考えの基、それを表現する手段としてAfeterEffectsをどう使用するのかがカリキュラムの特徴となっております。

前置き部分が少し長くなりましたが、次回は3D映像演出表現にスポットをあて、発生する考え方や表現について解説したいと思います。

【映像関係の技術を学習できるコース】
PS映像プランニングコース 1年制
PS総合開発コース 2年制