パチンコ新規則機の適合状況

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2018年2月に規則改正が行なわれました。
同年4月より新規則機の試験が始まり、7月5日現在およそ10機種のパチンコ機が適合を受けています。その中の4機種が「甘デジ」で1機種が「雀球」となっています。他の5機種もおそらくですが、確率1/320付近の機械では無く1/200くらいで適合を受けているのではないかと思われます。
理由は『出玉率試験の種類が増えたこと』『出玉率の上限値が厳しくなり下限値も設けられたこと』にあります。特に、出玉率の上限値が厳しくなり下限値も設けられたことが大きいです。
これにより、出玉の幅が抑えられマイルドな仕様でないと受かりづらい状況が生まれていると想定できます。

 

出玉率の上限値と下限値

例えば、2018年2月以前の規則では、払出しに関して次のように定められていました。
【1時間出玉率< 発射個数の3倍】
下の通常ベースは考えなくても良く上の3倍だけ気にしていれば良い状況でした。
(内規での通常ベース30以上はここでは考えないものとする)
なので6000個×3倍-6000個=12000個の差玉を目安にすれば良かったのです。
(ただし、役物比率試験や連続役物比率試験もあるためそこまで単純ではない)

ところが、現行規則では、同じく払出しに関して次のように改正されました。
【発射個数の1/3 <1時間出玉率< 発射個数の2.2倍】
つまり下限値で6000個×1/3=2000個は当たりが発生しなくても払い出さないといけなくなりました。

次に上限値では、差玉は6000個×2.2倍-6000個=7200個となりますが、大当りで払い出せる分は上で求めたベース分の2000個を除くと5200個となってしまいます。

ここで12000個と5200個の差が生まれています。

さらに新しく追加になった4時間試験では下限値が2/5となっていますので4時間全く当りが発生しなかった場合を考えますと、通常ベース33では心もとなくなることが解ります。

 

今後のパチンコ開発

上記の内容を鑑みると、受かる仕様を考えた場合、急激に出玉が増える仕様というよりはマイルドで懐に優しい仕様ということになるでしょう。

ただ、メーカーによっては社運を賭ける機種もあるでしょうから、そこらへんはバランスになるとは思いますが。

さらに今後は「設定付きパチンコ機」も登場してくることになります。現時点で6段階設定の台も受かっているようで、すでに2機種は仕様も出ているとの事です。

各社、どれくらいの幅で確率を設定してくるのか非常に楽しみであります。
 

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