前回はパチンコ・パチスロのオーサリング業務を行う上で、大事なポイントである仕様理解についてお話しました。
【パチンコ・パチスロのオーサリングについてpart②】についてはこちらから
今回は映像表現・コミュニケーション能力についてお話したいと思います。
パチンコ、パチスロ機の映像表現(プレイヤー側の視点で考えられる)
パチンコやパチスロ機の映像・演出コンセプトというのは基本的にパチンコやパチスロを打つプレイヤーに対して、状況の説明や情感の伝達を目的として考えられています。
補足説明をしますと、状況の説明は簡単に言ってしまえば、「今、熱いの!?」「寒いの!?」といった状況の説明になり、情感の伝達といのは「気持ちいい!!」「ワクワク・ドキドキ」といった感情を引き出すことになります。
上記の説明からでもプレイヤー側の視点で映像制作する事の大切さは伝わると思います。ですが、今回は更に掘り下げて、パチスロの映像制作を例にお話したいと思います。
パチスロの映像制作をする上で、意識しなければいけないポイントが「打感」になります。これはパチスロのゲーム性で欠かす事の出来ないポイントで、わかりやすく言いますと、パチスロを打つリズム感を指します。パチスロを打ったことがある方なら想像に難くないかと思いますが、押し順ナビに従って、ストップボタンを押していき・・液晶上で連動して敵キャラなどを倒していき。押し順ナビ役を獲得していく気持ちよさ・・・。
更には、このリズム感を演出として崩し、違和感を与えたところで発生するフリーズ演出の気持ちよさ・・。
語ればキリがないかもしれませんね。
パチスロの液晶演出の映像はPCのモニタで確認し制作します。ですが、実機には当然リールやストップボタンやレバー、ランプがあり、演出を表示する液晶があります。中には役物があり、パチスロは構成されています。
パチスロプレイヤーはリールや液晶など、様々なポイントに視線を動かしパチスロを遊技します。そのためPCのモニタ上での映像の出来栄えではなく、実機に表示され、遊技された時の映像の出来栄えがとても大事な事と言えます。
そのためプレイヤー側の視点で映像制作出来る人は非常に多くのアドバンテージを持っているのです。
企画、プログラマー、との連携がとれるコミュニケーション能力
パチンコ・パチスロのオーサリング業務を行う上で、大事なポイントが企画、プログラマー、との連携がとれる
コミュニケーション能力です。
パチンコ・パチスロ機のオーサリング業務はPCのモニタ上で制作された映像演出を実機に正常に表示させるための
映像制作・編集業務です。
制作した映像データを実機に組み込むのはプログラマーの業務になります。
そこで、実機にて正常に映像が表示されない場合はプログラマーと連携して正常に表示出来る様に映像データを修正することに
なります。
また企画との連携も非常に重要です。企画コミュニケーションを取り、企画のイメージした映像演出と映像制作サイドが制作した
映像とのズレを生じさせないようにしなければなりません。
コミュニケーションをとる人がお互いパチンコ・パチスロを打つ者同士なら、お互いのイメージの共有も容易になるのでは
ないでしょうか。
パチンコ・パチスロのオーサリング業務に興味のある方へ
パチンコ・パチスロのオーサリング業務に敷居の高さを感じているパチンコ・パチスロのプレイヤーの方々。実は多くのアドバンテージを持っている事を一連の記事を通して、知っていただけたなら幸いです。
パチンコ・パチスロの映像開発に興味のある方は是非こちらもご覧になってください。
【PS総合開発コース】
https://www.g-e.jp/course/list/list01.html
【PS映像プランニングコース】
https://www.g-e.jp/course/list/list03.html