規則改正後のパチンコ

いよいよ来年の2月から新規則の適応が始まります。
2004年の規則改正以来、実に14年ぶりの規則改正となりパチンコ業界は新たな時代に突入することになります。
そんな中、今年の10月11日に東京都遊協により開催された「フォーラム110」で規則改正後のパチンコのスペックのあり方について以下のように述べておられました。

「小当りラッシュを用い、時間を使いながら出玉を獲得するスペック」

今回の規則改正により4時間で獲得できる出玉が決められています。大当りを積み重ねる事が難しい中、大当り間のハマりで出玉を増やすことは理にかなっていると思います。
最近リリースされるパチンコ機にもこの機能が搭載されている機種が多いですよね。

規則改正後のパチンコ開発のトレンドになるかもしれないこの「小当りラッシュ」。
パチンコ開発者を目指される方は知っておかなければならない機能です。
早速、この小当りラッシュとはどのような機能なのかおさらいしてみましょう。

 

小当りラッシュの仕組み

まずは小当りラッシュの概要を見てみましょう。
(別表1)【SUPER 小当り RUSH 機能搭載機の概要】

① 確率は1/330以上(平成27年6月1日開店より運用開始。現在は1/320以上)
旧1種タイプのみが対象機種。

② 確変中(有利状態中)の小当りによって出玉を獲得
確率変動中に高確率の小当りが当たることによって大当り以外で出玉が増える。

③大当りと確率変動中の小当りを合わせた獲得出玉で6,400個以下
確率変動の大当りから通常確率へ戻るまでの獲得出玉は6,400個以下で設計。その間の小当りの出玉も獲得出玉としてカウントする。

④ 確率変動中の小当りで得られる出玉数の上限は大当り1回の出玉以下
確率変動の大当りから次回の大当りの間までの1回~複数回の小当りで得られる出玉の上限は、合計出玉数が大当り1回の出玉以下。

上記が概要になります。しかしながら何故小当りを使って出玉を増やすのでしょうか。
それにはこんな遊技機規則が関係してくるのです。

「技術上の規格解釈基準」より抜粋

(3)「別表第四ぱちんこ遊技機に係る技術上の規格」関係

(1)ホ(ロ)
遊技機が、普通電動役物に係る入賞口の開放等の時間、開放等までの時間、開放等の回数及び普通電動役物が作動することとなる図柄の組合せが表示される確率を入賞が容易となるように変動させる場合には、

・変動の契機が、役物連続作動装置の作動終了時のみ

・変動が、条件装置の作動確率が高い値となっている間又は100回の条件装置の作動に係る抽選を行うまでの間に限られているもの

・変動している間に獲得された遊技球数を発射された遊技球数で割った値が、1を超えないものという性能である限り、当該遊技機の当該性能は、チ(ロ)に抵触しない。

何を言っているかというと現行の技術上の規則解釈基準では、確変中でも時短中でも電サポ中に玉を増やしてはいけないといっているのです。(大当り中は除く)
よって考え出されたのが電チューで出玉を増やさず小当りで出玉を増やす方法それが「小当りラッシュ」なのです。
これはパチンコ開発者が様々なタイプのパチンコ機を開発するように求められたことから考えられた知恵の結晶なのです。

 

特図1と特図2

通常のパチンコ機であればまずはヘソ入賞させて図柄を変動させ大当り後に電チューのサポートを受けながら図柄を変動させ次の当りを狙います。以前の記事「パチンコ機の特図1と特図2の性能の違いについて」でも説明していますがヘソに入って変動する図柄を特図1、電チューに入って変動するのを特図2と呼びます。
さて、ここで問題になる事があります。
電サポが受けられない小当りラッシュ機種はどのように特図2を変動させればよいのでしょうか。
答えは簡単で電サポを受けなくても変動するような始動口を設ければよいのです。
これで万事解決と思いきやこのままでは深刻な問題が発生してしまいます。それは・・・。
通常時でも特図2を回せてしまうことです。小当りラッシュ搭載機種の特図2の小当り確率は非常に高く設定されていますので通常時でも小当りが発生しやすくなってしまいます。
この問題を解決するにはどうしたら良いのでしょうか。その解決策には特図2の変動が大きく関わってきます。
この続きは次回にお話ししようと思います。

 


 

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