遊技機開発でのサブプログラムミング

遊技機開発においてのプログラミングはメインプログラムミングとサブプログラムミングに分けられます。今回はサブプログラミングについて取り上げたいと思います。
サブプログラミングは遊技機の液晶演出部分のプログラム設計を行います。
リーチなどの演出振り分けを決定する制御プログラムやBGM・SEの鳴動制御を行なうプログラム等、盤面上で起きる演出をプログラミングするのがサブプログラミングです。
最近の遊技機は筐体デザインも派手になり可動ヤクモノまでついている機種も多くなりました。このような遊技機ならではの電飾・可動役物の動きやタイミングを制御するプログラムもサブプログラミングで開発されます。

遊技機ならではの光の演出

ホールのお客様が最もドキドキする瞬間を演出し、盛り上げるのがパチンコ台のリーチ時や大当たりを演出するのが電飾の制御プログラムです。映像と音に合わせて光輝く電飾の制御プログラムを開発します。話だけ聞くと地味なイメージをもたれるかもしれませんが非常にクリエイティブな仕事なのです。例えばリーチ時の映像を見せてもらい、それに合うように光の色、点滅させる箇所、早さなどを表現するのですが、手がける人によって演出の仕方は様々です。演出制作者の意図をくみ取り尚且つよりインパクトのある演出に昇華させなければなりません。ようするに意識としてはプログラマというよりも、クリエイターとしての意味合いが強いかもしれません。センスや柔軟性が活きる仕事なのです。

ランプ制作の実務

パチンコ・パチスロのランプ制作の実務は下記の通りになります。
まずパチンコ・パチスロメーカーの担当者に新機種のコンセプトや全体像をヒアリングします。その上で、どこの箇所のどのランプをどのように発光させるかなどを話し合って企画します。仕様書に従い、C言語やアセンブリ言語でプログラミングします。約3~6ヶ月をかけてプログラミングしていきますがプログラムをある程度組んだらバグがないかをその都度チェックします。演出に合わせた電飾データの作成も行ないます。
全てのプログラミングが完了したら、開発中の実機をつかって電飾、役物、効果音、映像などの演出をチェックしていきます。最後にお客様に納品をして約半年後には全国のパチンコホールに新台として導入されます。
遊技機開発は遊技機規則内で行わなければなりませんが光量・音量等の規則制限はありません。しかしながらホール内の騒音問題に対処するために音量に関しては2012年末の日工組内規で音量の上限は「95dB」までとすることになりました。さらにメーカー側の対応として光量調整・音量調整を付けた遊技機もリリースされています。

ランプ制作に求められること

この業界に就職する上大事なことは「パチンコ・パチスロが好き」であることです。
好きこそ物の上手なれではありませんが【好き】は自身の努力の原動力となり継続の力になります。つまり上達が早くなりキャリアアップも望めるという事です。
またパチンコで一番盛り上がる部分の制作も多いのでプレイヤーの気持ちを如何に高ぶらせるかを発想できるクリエイティブなところも必要となります。
光の制御もまたプレイヤーでないと感じられない部分が多くあります。メーカーとの折衝でも何を望んでいるのかを正確にくみ取らなくてはなりません。そのためにもプログラマ+プレイヤーであってほしいものです。(毎年、G&Eビジネススクール在学中にアルバイトとしてランプ制作をしている生徒もいます。プログラミングはできなくても、演出や楽曲で電飾のイメージを各社専用のツール等でイメージを作り上げるお仕事です。)
 

今回はサブプログラミングの中でもランプ制作について書いてみました。ランプ制作は液晶演出、役物演出、と同様にサブプログラミングで制御されています。いまやパチンコ台において非常に重要な役割を担っており大変ですがやりがいもある仕事ではないでしょうか。
今までにない派手で美麗な演出を制作するには液晶演出と併せたランプ制作が重要な鍵を握っているかもしれません。

ランプ制作・サブプログラミングをはじめ、他の遊技機の企画・開発職に関心がある方は、下記のパチンコ・パチスロ業界の仕事をご覧ください。
<パチンコ・パチスロ業界の仕事>
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