リプレイタイム

RTについて

スロットを遊技する方なら誰でも聞いたことがあるであろう「RT」という単語。
今更説明する必要もないかと思いますが一応「リプレイタイム」の略語ですね。

 

スロットを開発されている方にとってこれ程革新的なシステムはないと感じられたことでしょう。
何がそんなに革新的だったのでしょうか。そもそも何故リプレイが搭載されることになったのでしょうか。

 

リプレイの搭載

リプレイ機能が搭載されることが義務付けられたのはパチンコの法律が関わっています。
現在の規定(遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則)では「1分間に100個を超える遊技球を発射することができるものでないこと」つまりパチンコは1分間に100発以内の玉を打ち出すことしか出来ないのです。しかしパチスロには同等の規定は用意されていませんでした。

 

似通った規定としてウェイト機能がそれにあたります。4号機以降は1Gを消化できる間隔は最低でも4.1秒と定められています。しかしこれでも消費スピードが速いので強制的にベースアップを図ったのがリプレイ機能なのです。よってリプレイの下限確率は法律によって定められており最低でも1/7.3で抽選しなければなりません。

 

革新的システム

RT機が登場した頃はATが全盛を誇っていました。故にRTが話題になった期間は非常に短かったと記憶しています。

 

しかしながらパチスロ本来のボーナスを揃えて出玉を増やすといったゲーム性をスポイルしたAT機に一部不満があった事も事実です。ボーナスを引いて出玉を増やすタイプ(Aタイプ)は完全確率抽選が故にAT機のように意図的な出玉の波を作ることが出来ませんでした。

 

そこで開発者が目につけたのがRT機能です。中でも【RTゲーム数の管理がメイン基板上で出来る】という仕組みが今までのAタイプのゲーム性を一変させることになります。

 

揃わないリプレイ

いわゆるストック機の登場です。4号機の規則に内部的に保持できるボーナス数の規定がなかった故に実現した夢の仕様です。内部ではリプレイが成立しているのでボーナスを揃えることが出来ないというこのシステムにより今まで完全確率でしか出現しなかったボーナスを意図的に出現させることが出来るようになりました。

 

出玉のスピードもAT機に勝るとも劣らない仕様になり以後はスロットの主流になっていきます。

 

5号機のRT

2007年に規則改正が行われ5号機となりストック機は禁止となりました。これによりRT本来の機能を使ったゲーム性の機械が誕生します。ボーナス後のRTでベースアップさせコインを減らさずに次の大当たりを狙うというものです。

 

さらにパンク役をナビすることでRTパンクを回避させ出玉率大幅に上げる事に成功しました。これにより5号機での出玉の物足りなさを解消することができました。その後も開発者の創意工夫によって様々な仕様のRT機が市場を盛り上げ、AT機が登場すると益々スロット市場は活況の様相を呈していきます。

 

5.9号機とRT

活況を呈していたスロット市場にも規制のメスが入ることになります。試射試験に【出玉率が最低となる遊技方法】が導入されたことでAT機の開発が難しくなった5.5号機。
より射幸性に制限をかけた5.9号機とシフトしていくことになります。そんな中、再びRT機能が取りざたされています。みなさんもご存じの通り5.9号機は【有利区間1500ゲーム】が設けられていますがアシスト機能がない純粋なRTには上記の限りではないという解釈のようです。

 

イメージとしては5号機初期にリリースされたボーナス+RTの機種になりますが2007年9月以降に保通協への検定申請が行われた機種については【最も出玉率が高くなる遊技方法で試験を行う】こととなったため以前のような出玉は望めないと考えられますがどうなんでしょう。各メーカーがどんな機種をリリースしてくるのか楽しみですね。

 

5.9号機の規制も裏を返せば限られた時間で勝負できるという考え方も出来ます。
遊技者あっての遊技機開発です。この規制で新規ユーザーが増える事を願うばかりです。
今までも出玉設計者は多くの規制、規則を乗り越えてきました。
きっと遊技者が驚くような斬新な仕様の機種が現れるにちがいありません。開発者の手腕に期待しましょう。

 

 

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