パチスロの記事では今まで規則の話をしてきましたが、
今回は趣向を変えて、5号機のパチスロ市場を大きく変えた【革命的な名機】をご紹介しようと思います。
パチスロ市場は、今から10年以上前の2004年7月1日に規則が改正され、4号機時代が5号機へとシフトしました。
その当時は、まだ4号機が設置されており、最終的に2007年9月30日をもって市場は完全に5号機となりました。
(なお、最後の9月30日まで設置されていた4号機は「俺の空(ロデオ)」でした。)
まだ4号機が設置されていた2007年7月、まもなく市場の4号機が消えてしまう…。
そんな不安に満ちたパチスロ市場に一つの革命機が登場しました。
今では当り前となった”ARTで出玉を増やす”、その基盤を作った機種ともいえます。
それが、「2027(JPS)」です。
この機種は1/99.3~1/96.4の純増枚数が28枚のボーナスが搭載されていました。
当時、400枚を超える純増枚数のボーナスで増やす機械が当り前だった時代に出現したこの機種。
大まかな仕様はこうです。
①ボーナスを引く。
↓
②ボーナスが当せんしている状態(ボーナス内部成立状態)になる。
↓
③ボーナスが当せんした時の通常時のモードに応じて「BATTLE MODE」に突入する抽せんが行われる。
↓
④見事当せんすると、ARTの「BATTLE MODE」が始まる。
(当せんしなければ、純増28枚のボーナスを消化し、再び通常時へ)
という流れです。
このARTである「BATTLE MODE」というARTで出玉を増やす機種です。
「BATTLE MODE」は20ゲーム1セットの継続率管理型。
継続率は70%~95%の1%刻みです。
純増枚数はメーカー発表値で……「1.8枚/1G」
今では少なくなりましたが目押しタイプのARTです。
先ほども述べましたが、この頃の5号機といえば、300~400枚クラスのボーナスに、ちょっとしたRTが搭載されている機種が定番でした。
ボーナスで出玉を増やさず、ボーナス内部中にベルをナビし、ボーナスを揃えさせず出玉を増やす。
さらに当時は純増枚数が1.8枚/1Gというペースで出玉が増えるというのは本当に革命的な仕様でした。
この機種は2007年7月17日に登場し、2007年末の段階で6万台を超える導入がありました。
ボーナス内部成立中にリプレイ確率が上がり、そこで出玉を増やす仕様は、現在の純増枚数2.5~3.0枚クラスの、
いわゆるAT機でも使用されています。
この2027がなければ今のAT機は出現しなかったかもしれません。
世の中、移り変わっていく市場の中にこういった一つの革命的な名機、革”名”機が登場するだけで、市場は大きく流れが変わっていくのです。
それは、今までも、そしてこれからも同じことでしょう。
5.9号機となる今後もどういった「革”名”機」が登場し、市場を変えていくのか注目していきたいところです。
それでは、また次回の記事でお会いしましょう。