みなさんこんにちは。
スロットの『Re: ゼロから始める異世界生活(大都技研)』を筆頭に高純増AT機の人気が伸び、現在では数多くのラインナップがホールを飾る6号機高純増AT機。
実は6号機パチスロの高純増AT機は様々な工夫のもと成り立っております。今回はそんなパチスロにまつわる適合試験も含めての高純増AT機につきまして、お話が出来ればと思います。
試験について
初めに大事な事を述べます。我々開発者は具体的な試験方法は分かりません。そのため、ここで述べさせて頂く内容も「恐らくこのようになっているであろう」の範囲内であることを了承ください。
まず『試験とは何なのか?』という点につきまして。こちらは保安通信協会(通称:保通協)と呼ばれる検査機関に完成した機種を持ち込み、そのパチスロが風適法や規則などに反していないかを検査し、世に出すという流れのための必要なプロセスとなります。
※規則に関しては多すぎてとても語りきれないため割愛しますが、主に「別表第5(回胴式遊技機に係る技術上の規格)」に記載されている点などです。
パチスロ機を世に出すためのプロセスとしては大きく分けて『適合』と『検定』の二つがあります。
『適合』を受けるためには出玉性能に関して『試射試験』と『シミュレーション試験』の二つの試験が行われます。こちらは保通協で行われ、無事にスロットが適合したら次は『検定』を行います。『検定』は保通協で適合したスロットを各都道府県の所轄に「その県に設置(販売)してもいいですか?」と申請するものです。
上記2つのプロセスを終えましたら、販売や設置が行われ皆さんが打てるようになります。
色押しや4th『リール』がなぜ必要か
それでは本題の何故『色押し』や『4thリール』が必要なのかに入ります。
結論から申し上げますと『高純増ATと通常時のベースの兼ね合いから必要』です。
まず殆どのスロットAT機の仕組みとしてザックリと説明いたしますと、『通常時からベルが頻繁に入賞しているが押し順ナビが出ないので取りこぼしが発生し減っている』となります。
さて、ここで昨今の高純増スロットAT機を振り返ってみます。ベル払い出しが15枚等かなり多いと思われます。通常時ベルが頻繁に立っている状態のスロットAT機に15枚払い出しのベルが積まれていたら普通に遊技するといくらナビが出ないからといえ、通常時のベースも当然上がり、下手すると50枚で60ゲーム、70ゲーム回せるという形になります。
この問題を解決するために『色押し』も『4thリール』も大活躍致します。
色押しの仕組み
『色押し』を採用する事により通常時に払い出しの多いベルが入賞しても『赤七付近のベル』と『白七付近のベル』というように択数を増やすことが出来るので入賞率を下げることが可能となります。
択数的には3(第一停止のリール択数)×2(第二停止のリール択数)×2(狙う図柄による択数)。
3×2×2=12択となるような形です。※色押しが二種類の場合
『4thリール』と違う点としては目押しの技術が多少必要になるが4つの停止ボタンを押す必要がないという点が挙げられます。
4thリールがなぜ必要か
『4thリール』も同様に4つのリールにすることにより択数を増やして小役の入賞率を下げているといった形になります。
択数的には4(第一停止のリール択数)×3(第二停止のリール択数)×2(第三停止のリール択数)。
4×3×2=24択となるような形です。
こちらを採用する事により押す個所が一つ増えた形になりましたが、目押しが出来ない人に対しても押し順さえ守れば取りこぼさずにATを味わえる仕組みとなりました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。色押しや4thリール自体は六号機より以前にもありましたが、六号機になり新たなメリットとしてこちらのシステムが採用され現在の殆どの高純増AT機には欠かせない要素となっております。
こちらの仕組みに対して『既に興味を持っており、知っておられた方』『もっと画期的な仕組みを考えた方』はスロット開発という業務にとても向いている可能性があります。
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