パチンコ機の中には、変則仕様の機種が様々ありますが、表記の同時変動タイプもその1つになります。
規則の中に、「1つの特別電動役物が作動している間は、別の特別電動役物を作動してはならない」という決まりがあります。

それゆえに、一般の機種は大当り中(もしくは小当り中)はメモリーの消化を行なっていません。
しかし、規則的には特図1と特図2を同時に変動させることは可能です。
ただし、下記の条件を満たさないといけないルールになっています。

◇1つの電動役物が作動している場合の処理
【方法1】別の特別電動役物に係る特図をハズレ図柄で停止させ、そのままの状態を維持する
【方法2】電動役物の作動が終わるまで、別の特図を変動させたままにする

元々このシステムを最初に搭載した機種はSANKYOの「CR陰陽師」になります。(液晶とドラムを使用)
この機種は【方法1】を採用していました。
「方法1」では、後から変動を開始した方は、たとえ当りフラグを引いていても当りには出来ません。ただし、遊技者には当ったことは判らないので問題にはなりませんが。

ちなみに、この内容は特別図柄だけでなく普通図柄にも同様のことが言えます。
そして、【方法2】を採用した機種が2005年に登場した豊丸の「CRナナシーゲット」となります。
「コイン図柄」と「ゲット図柄」を使用し、コイン図柄で当っている間にゲット図柄の抽せんを行ない当りを引いていた場合は当り後1回転目に再度当りが得られるという仕組みになっていました。
どちらを採用したとしても、規則にある「特別図柄(普通図柄)の変動時間は予め定められたものであること」を満たしません。

この場合のみ例外的に変動時間が変わったとしてもOKとされています。
また、一部の機種で役物連続作動装置の作動が終了した後の1回転のみ変動時間が長くなる機種(例えば、SANKYOの「CR蒲田行進曲」やサンセイR&Dの「CR牙狼~桃源の笛~」など)がありますが、これらの機種はWスタートシステムを使ってゲームを構築した機種といえます。

参考になりましたでしょうか?
それでは、また!