設定付きパチンコ

2018年8月、いよいよ設定付きパチンコ機が全国のパチンコホールに導入される時が近づいてまいりました。

新規則の設定付きパチンコ第一弾は、「PF革命機ヴァルヴレイヴ(SANKYO)」で6段階の設定がついています。パチンコは設定が搭載されることによって、従来の旧規則機とどのように変わっていくのかをここでは述べていきたいと思います。

設定で変更できること

規則(遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則)の改正により、「ぱちんこ遊技機に係る用語の意味」へ新たに「設定」といった用語が説明されていて、『「設定」とは、作動確率の組合せをいう。』と記載されました。作動確率は作動役の確率、つまり、大当り確率の組み合わせのことで、最大で6段階を搭載することができるようになりました。

このことで、パチンコホールは設定1から設定6を使用することができ、隣り合った同一機種であっても設定によって大当り確率が異なるパチンコ台を並べることができるようになります。パチスロの設定と同じですね。

また、設定付きパチンコは確率変動時についても規則で以下のように記載されています。



作動確率の値のうち高いものの低いものに対する比率が10倍を超えるものでなく、かつ、当該比率が設定ごとに異なるものでないこと。

赤太字の「当該比率が設定ごとに異なるものでないこと」とはどのようなことでしょうか。実際に、設定付きパチンコ第一弾の「PF革命機ヴァルヴレイヴ(SANKYO)」で確認してみましょう。

設定 低確 高確 比率 確変継続(※1)
設定1 1/159.8 1/50.0 約3.2倍UP 約15.5回
設定2 1/154.2 1/48.2 約3.2倍UP 約16.0回
設定3 1/150.7 1/47.1 約3.2倍UP 約16.4回
設定4 1/147.3 1/46.0 約3.2倍UP 約16.8回
設定5 1/140.9 1/44.0 約3.2倍UP 約17.6回
設定6 1/119.2 1/37.2 約3.2倍UP 約20.8回

(※1)転落抽せん(1/773)で何回大当り継続を期待できるかの数値となります。実際には16回リミット(100回時短による引き戻し有り)といった仕様となりますので、ご注意ください。

上表にある比率を見てください。設定1から設定6まで同じ比率、約3.2倍が高確率中の大当り確率となります。このように、初当りの確率だけでなく高確中の確率についても最大で10倍を超えない範囲で設定ごとに異なってはなりません。

今回のPF革命機ヴァルヴレイヴのような転落抽せんタイプ、あるいはST機種の場合などは設定によって、初当り1回で期待できる大当り回数も変えることができることとなります。

続々と導入される設定付きパチンコ

今後、各メーカーから続々と設定付きパチンコが販売される予定です。新規則になって間もない時期ですから、各社、試行錯誤の中で個性の強い機種が多く登場してくると考えられます。パチスロのような設定を示唆するような演出や、確変中の大当り回転数などで「設定判別」できるなど、新しいパチンコの楽しみ方が生まれてきます。


パチンコ遊技機の規則改正や内規変更は、これまでの歴史の中で幾度となく行われてきました。その中で、エンタテインメント性が向上してきた歴史も事実です。設定が付いたパチンコで新たな楽しみ方に期待しましょう!

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