今回は、遊技機の映像制作について書きたいと思います。
パチンコやパチスロはゲームセンターにあるようなゲームと比べると、操作した結果がゲームに反映されづらいと言えます。
特にパチンコ遊技機は、玉が始動口に入賞した瞬間に「当り・はずれ」が決まり、それに対応した演出が流れる仕組みになっています。(厳密に言うと「当り」にも何種類も演出が存在し、抽せんによってどの演出を流すかが決まります。ハズレを引いた時も同様です。)

そのため、事前にムービーを作成しておき、選んだムービーをただ流すだけということが可能です。(これも「スプライト」等の手法を使い効率化を図ったりはしますが・・・。)
※「スプライト」とは背景を固定して数字だけが入れ替わるようなものと思ってください。

ただし、このやり方だといっぱい演出を入れようとすると、ムービーを入れる容量が大きくなりますのでコストが高くなります。

他のやり方だと『リアルタイム』があります。

これは、プログラム上で背景やキャラクターの位置などを計算で算出して描いていくやり方です。

ゲームはこのやり方を使用しているのが非常に多いですが、パチスロでも使用している機種は、まずまずあります。

自分の記憶ではパチスロ機で最初にリアルタイムを使用した機種は4号機の初代「北斗の拳」だと記憶しています。

このやり方だとROM容量は小さくて済みますが、プログラマーの負担は大きくなります。

あと、修正とか入った時は「リアルタイム」の方が良いでしょうね。

いずれにしろ、パチンコにしろパチスロにしろ映像を作るとなると開発費がたくさん掛かります。

それを減らすために最近では「Unity(ユニティ)」という開発環境で作成しているところもあると聞きます。

これは、WindowsやMacなどOSに左右されないマルチプラットフォームに対応したツールで簡単にゲームが作れるという代物です。

極端に言うと、プログラミングしなくてもゲームが作れちゃうようなものだと思ってください。

パチンコ・パチスロ業界も新しい技術をどんどん取り入れて効率的に、なおかつ安いコストで機械が作れるよう工夫していかないといけません。

今回は、この辺で!