遊技機の版権について~その③~では、企画担当者やプロジェクトチームがやらなければならない業務として重要な成果物の承認に関して書いていきます。版権を取得できれば自由にそのキャラクターを使って、演出やパネルデザインがつくれるわけではありません。そのために、最終的には版元さんの承認が必要となります。

パチンコやパチスロの開発(プロジェクト)が開始されるときには、運よく自分の好きな版権のプロジェクトを担当する人もいれば、多少聞いたことある程度や、まったく知らない版権を担当する人もいます。会社側はなるべくその版権に詳しい人にプロジェクトへ携わってもらいたいのですが、そういったプロジェクトを組めないことも起こりえます。中には自分の好きな版権を会社や版権元へ猛アピールすることにより、その版権を取得してプロジェクトに携わることが出来る人もいます。

あまり詳しくない版権のプロジェクト担当となった場合はどうするのか?

その版権に携わると分かったタイミングから版権に関する本を読んだり、アニメを見たり、ゲームをひたすらプレイしたり、ネットの情報を集めるなど、ありとあらゆる情報を自分の中にインプットしていきます。時には社内にその版権のファンがいれば、積極的に聞き出すなど・・・。
とにかくその版権を理解したり、愛するためにあらゆる情報を見たり読んだりと、そういったことを続けることによってその版権が面白くなれば、更にもっと奥まで探求していきます。大変なのは(やりがいがあるのは)昔のアニメや映像、長期連載の漫画などです。とにかく朝から晩までその版権を見まくります。

遊技機開発にあたって

版権の契約内容に基づいた使用範囲と素材データなどから開発を進めていきます。
遊技機の映像を制作するにあたり、版権の使用範囲や素材データでは補えないところはアニメやCGキャラクターを制作します。当然、新規で制作したキャラクターは版元への承認を得る必要がありますが、キャラクターデザインによっては何度も修正してようやく承認を得る場合もあります。
新たな演出をする場合にも使用する版権のイメージを損なわないかを考慮して進めます。

取得した版権の専用筐体や可動役物、パチスロのシンボルなど、1つ1つの成果物の承認を得る必要があります。

洋画を扱う場合には、ある程度開発が進んだ時点で担当者が版元である海外まで行き成果物を確認する場合もあります。

最終的なパチスロ、パチンコとして完成しましたら、実機を版元へ持参して最終確認を行います。ここに来るまでに映像や筐体などを部分ごとに版元の確認を取っていますから、このタイミングでNGとなることは非常に稀です。

版元へすべての制作物の承認を得ることが出来ましたら、保通協の適合と公安委員会の検定申請を通過すればメーカーは販売し、ホールに設置することが出来るようになります。

パチンコホールへの遊技機の納品後は、販売・設置された遊技機の台数に乗じて版元へ契約内容に応じたロイヤリティーを支払うことが一般的です。

シリーズ(3回)でお伝えしてきました“遊技機と版権について”は以上をもちまして終了させていただきます。

最後に・・・

この業界の開発職を目指す人は、単にパチンコ、パチスロが好きなだけではなく、漫画やアニメ、ゲームや新たな遊び、スポーツ観戦など様々なエンターテインメントに触れたり、何かしらのマニアやファンになっていることは非常に大事なことです。就職活動では自分の趣味やマニア要素が自己アピールになりますから、ぜひ、自分の好きなことを極めていきましょう。

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