パチスロでよく目にする演出に「7を狙え!(逆押し)」があります。普段、遊技しているときによく見ている演出ですが、遊技中は「揃えた時の恩恵」や「1確目を狙うか」とか、そんなことばかりを考えて遊技しているんだなぁと感じた出来事がありました。
今回は、「7を狙え!」演出がどのように作成されているのかを、G&EビジネススクールのPS映像プランニングコースに入学して1か月の生徒と一緒に学びましたので、記していきます。

パチスロ遊技者なら知っているはずの「7を狙え!」演出

G&E生徒に混じって、「7を狙え!」演出をつくる講義に参加。はじめは先生の話を聞く限り、 AfterEffects の操作方法が一番問題かなぁと思っていました。しかし、考えが甘かった・・・。一番は見てるようで、実は見ていなかったことが自覚できて、とても勉強になりました。
何が一番難しかったかというと、それは映像としての「7を狙え!」演出がイメージができなかったことです。冒頭にも書きましたが、普段遊技しているときは、レバーオンとともに音と映像で知らされる演出で揃えることばかりを考え遊技していたため、映像としてどのように見えていたのかがイメージできなかったのです。

こちらの画像の意味は分かる。でも、どのようにこの画像が表示されているのかがイメージできなかったのです。
今回の講義では、この画像を元に、AfterEffects で映像になるまでを分解して分かりやすく教えてもらうことができました。どのような「7を狙え!」演出になったのか、制作過程をご説明していきます。

AfterEffectsでパチスロの映像をつくってみる

まずは、先生から先ほどの画像のうち「7を狙え!」の「狙え!」部分を不透明度の調整方法を教わって、3つの画像をつくってみました。まだイメージは固まっていませんが、AfterEffects の操作方法は分かりやすく教えてもらえたのですんなりとサンプルと似た(?)ものが作れました。
その3つの画像がこちらです。



違いは分るでしょうか?

この3つの画像を1秒おきに動かしてみると・・・。

このように、「狙え!」が強調された映像になりました。
AfterEffects の操作も教わりながらであれば何とかなりそう・・・。不思議なもので、ここまで映像になると先ほどまでイメージできなかったのに、なぜかイメージが湧いてきます。そうすると、「もっとこうしたい!」といった欲求が自然と湧くのが不思議ですね。
今度はこの演出を画面右から、逆押しをイメージさせたい。そんな思いで作成したのがこちらの映像です。

先ほどの演出に加え、画面右から「777」と「を狙え!」を1文字ずつ右から左に動きを加えて表現しました。

ここで先生から、「777」も一番初めの「狙え!」と同じく拡大しながら透明に簡単にエフェクトつけたら良い感じになると教わり試してみると・・・。

先生の言う通り、ほぼ文字の動き(拡大縮小、移動、透明)の制御で見える印象が全く変わりました。
ちょっとした工夫で、こんなにも変わるとは驚きです。そして、遊技者としてのイメージにだいぶ近づいてきたことが感じとれ、とても楽しい。

さらに、それぞれの文字が右から激しく飛んできたのを映像で再現したいとなって、先生に教わりながら作ったのがこちら。

最初と比べると、熱い演出になってきたと思います。
先生に教わりながらも短時間でここまでできるとは思っていませんでしたので、とても達成感と映像をつくるやりがいのようなものを感じることができました。

パチスロ演出をつくる楽しさ

今回の講義で気が付いた点や、感じたことが多くあります。そして、パチンコ・パチスロを打つ時にこれからは映像演出の見方が大きく変わることになると思います。

■演出をイメージするのが難しかった。(イメージには自信があったのに・・・)
これは、今後、パチンコ・パチスロを打つ時に、映像を出玉だけでなく1つの映像演出としても見ようと思いますし、今回の講義をきっかけに自然と見るようになると思います。
■AfterEffectsは思っていたよりもできた。(先生がそばにいたからだけど・・・)
講義を受けるまではイメージはできるけど、映像制作はできないと思っていました。以外にも、逆の結果となりました。イメージができてないから違和感を感じながらも、何に違和感を感じているのかが分からない。その点、AfterEffectsはどうしたいが決まれば適切な操作方法を教われば何とかつくれることが分かりました。
■映像演出をつくる楽しさ
パチスロの演出をつくる楽しさを体験できました。今回は「7を狙え!」演出だけでしたけど、パチンコ・パチスロには無数の演出がありますし、まだまだ、新しい表現方法もできてくるでしょう。パチンコ・パチスロが好きな人でしたら夢中になれる仕事だと思います。

「7を狙え!」の完成版

最後に先生が少し手を加えてくれました。今回はこれを完成版として提出して終わりにします。

一緒に受けたG&E生徒も、同レベルの作品がつくれました。でも、よく見ると少しずつ違うのも面白い点です。例えば、「を狙え!」の大きさや透明度が違って見え方が変わったりするなど、先生の言う通り、文字の動き(拡大縮小、移動、透明)をどうするかで見た感じが変わってくることを実感できました。

パチンコ・パチスロの映像制作現場の求人は常に多くあります。その理由の1つとして、パチンコ・パチスロを打たない方も映像制作の現場には多くいるため、パチンコ・パチスロが好きな人、つまり、遊技者でないと分からない点が多くあるからだと思います。今回の「7を狙え!」演出もパチスロが好きな人であれば、その演出のもつ意味や「777」が揃った場合のことを自然と考えることができます。好きであることが、ものづくりの現場で非常に活きてくるからなのです。

今回はG&E渋谷校のPS映像プランニングコースの講義内容をご案内しました。講義の内容や就職実績等、ご興味がある方は、ぜひ、G&Eビジネススクールのホームページでご確認ください。

スクール案内資料はこちら→https://www.g-e.jp/contactssl2.html

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