みなさんこんにちは

普段皆さんはパチンコを遊技している際に、液晶上にて図柄が揃っている=大当りと認識しているかと思われます。
認識として間違いではないのですが、実はほとんどの機種は液晶上の図柄を「飾り」として使用しているとご存知でしたでしょうか?

今回は、パチンコ「図柄の仕組み」について記事にしたいと思います。

一般的にスタートチャッカーや電チューに遊技球が入賞すると液晶上の図柄が変動いたしますが、実はこちらの図柄は「飾り図柄」と呼ばれるものであり保安通信協会(以下、保通協)の検査対象外となります。
遊技者へ誤認させない対策等の細かい点を述べると液晶上の図柄が揃う=大当りで良いかと思いましたので前述として「認識として間違いではない」と記述させていただきました。
では何を以って保通協はパチンコの変動開始及び変動終了を検査しているかと申しますと「特別図柄」と呼ばれるものです。

「特別図柄」とは】

「特別図柄」は液晶とは別の箇所に配置されることが多く、7セグやランプで表示する事が主です。
また、特別図柄は各社メーカー毎に場所が違いますが、必ず遊技者が目視できる場所に備わっております。
液晶で「外れたと思ったら復活演出を挟んで当たった」等は皆さんも経験が有るかと思います。
そういった場合は特別図柄がまだ点滅しているパターンが殆どといえるでしょう。

【飾り図柄の効果的な使用例】

では液晶上の図柄を「飾り図柄」として見立てることにより上手い使われ方をしている遊技機を一部ご紹介いたします。

・PF革命機ヴァルヴレイヴ2(SANKYO)

本機種では液晶上の図柄を飾り図柄と見せることにより2変動分の変動で1変動に繋がったような動きをしたり、従来の疑似連感覚で次変動の演出につなげることも行っております。
また、液晶端に特図1と特図2の保留残数も小さく表示されているのでこちらの数字を見ることによって「今は次変動なのか当該変動なのか」の区別をつけることが可能です。

・海物語シリーズ(SANYO)

こちらでは逆に1変動で一回止まったような動きを途中で見せることにより、2変動しているような見せ方をしております。
余談ですが、このような場合は通常よりも信頼度が高い演出として扱われる機種が多く、海物語シリーズもSPリーチに発展したり致します。

・フィーバーR-18(SANKYO)

こちらの台では「図柄無しモード」として液晶上のメインにあたる大きな図柄を完全に非表示にし液晶端に小図柄として表示しております。
このようにする事で液晶上の背景を見たい方へ向けて邪魔となる図柄を取り除くような見せ方を行っております。

【まとめ】

以上のように「飾り図柄」を用いる事で、変動自体にいつもと違う動きで期待感を持たせたり、より機種のコンセプトにマッチした液晶演出を表現することが可能です。
また、「確変専用の特殊な飾り図柄を用いる事で実は確率変動状態にいた」や「違和感を出すことにより復活演出としての予兆を出す」などの大当りや確変に関する告知も可能です。

いかがでしたでしょうか?普段何気なく見ていた演出にも実は細かなルールがあり、本記事で説明させて頂いた内容も数多くある細かなルールのうちのほんの一部です。
ですが、この一部に関しても知っていると大きく見せ方を変えることが出来、それが大きな人気の秘訣に繋がることも数多くあります。逆に知らなければ「なぜこうしないのか?」「このようなものはどうか?」といった提案も出来ない事前提で組んでしまう事があり、大変に非効率です。「何が理由で出来ないのか」「どのような見せ方ならばOKなのか」を知るとパチンコパチスロを開発するうえでもっと良い発案が出来るようになります。

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