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    Categories: パチスロ開発

パチスロ独自の概念 ~リール~

皆さま、こんにちは。

今回はパチスロには欠かせない「リール」について語りたいと思います。

パチスロには必ず「リール」が搭載されており、それがパチスロの命だといっても過言ではないと思います。
当り前ですが、たとえ液晶がなくても、どのパチスロにも「リール」は存在しています。

4号機に関してはリール制御がいろんなことが可能でした。

5号機では無理ですが、4号機時代は、停止位置(リール制御)を抽せんして決めることができました。

例えば、「ファイヤードリフト(Sammy)」ではチャンス目でミッション演出が発生するのですが、
チャンス目が出やすい高確率ゾーンがありました。
それも、その高確率ゾーンは、ゲーム数で管理されているのですが、そのゲーム数が抽せんされているのです。

話は戻って5号機ですが、4号機とは違い、5号機では停止位置やリール制御の自由度は下がりました。

しかし!!

そんな自由度が下がった5号機でもリールは進化しています。

例えば、山佐の「テトラリール」
2007年6月に登場した「ニューパルサーV(山佐)」には史上初の4本のメインリールが搭載されました。
それまでも4本リールの機種はありましたが、メインのリールは3本だけで、残りの1つは演出用として搭載されているものが普通でした。

ですが、4本をメインリールとして使っているのは史上初でした。
その後も、「キン肉マン」、「バイオハザード」、最近では「鉄拳3rd エンジェルver.」など、メインリールが4本搭載されている機種が出てきました。

ただ、4本メインリールというのも作るのは簡単ではありません。

例えば21コマリールが3つなら、21×21×21で9261通りの組み合わせが存在しますが、21コマリールが4つなら
21×21×21×21=194481通りと文字通り桁違いの組み合わせが存在します。
それだけ停止データが莫大になってしまうので、停止制御のプログラムを組む上で意外と難しいのです。

では、「ニューパルサーV」をなぜわざわざ難しいプログラムを組む必要がある4リールにしたのか。
これは、「4号機のニューパルサーの出目を完全再現する」という意図があったのです。

4号機ではできたが、5号機ではできなくなったことを4リールにすることによって、再現しているのです。

さらに、Sammyから登場した「アンリミテッドリール」
こちらは実は一番左のリールが演出用のリールです。
下の図でいうと、左の赤い部分は演出用のリールでメインリールではありません。
メインリールは青い部分の3つです。


©ラグランジェ・プロジェクト
©Sammy

ですが、この演出用のリールを敢えてメインリールのように見せることで、ゲーム性の幅が広がりました
チェリーの確率が変わる。といったようなゲーム性が可能になりました。

4号機と違って5号機は自由度が下がったとはいえ、
そういったちょっとしたアイデア一つでゲーム性が広がっていきます。

パチスロには決して欠かせない「リール」ですが、1号機…2号機…3号機…と変わっていくごとにリール制御の規則も変わっていきます。

ただ、規制が加わるごとに、開発者がアイデアを出して、その規制を乗り越え、さらに、過去の機種よりもゲーム性を広げたり、いろいろ工夫を凝らしています。

皆さんも、演出だけでなく、リールにも注目しながら打ってみてください。
いろんな発見があるかもしれません。

それではまた次回。

パチンコパチスロメディア編集部 :